2011年11月12日土曜日

第63回定期演奏会

第63回定期演奏会


日時:2011年11月12日(土)
会場:神戸文化ホール 大ホール

    指揮:朝比奈千足
    ソリスト:松岡万希(ソプラノ)、清水徹太郎(テノール)、
         萩原寛明(バリトン)

    入場料:一般 2,500円(当日3,000円)
         学生 1,000円(当日1,000円)

プログラム:
《オペラの花束》

第1部 モーツァルトの作品集 

・歌劇「魔笛」より
      序曲
     タミーノのアリア「何と美しい絵姿」(1幕1場)
      パミーナとパパゲーノの2重唱アリア 「愛を知るほどの殿方には」
・交響曲第32番 G-Dur K318 

・歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より  
ツェルリーナとドン・ジョヴァンニの2重唱 「お手をどうぞ」  
ドン・オッタヴィオのアリア「今こそ私の愛しい人を」

・歌劇「フィガロの結婚」より 
フィガロのアリア「もう飛ぶまいぞこの蝶々」(1幕)

第2部 ヴェルディの名作オペラより  

・ ヴェルディ 歌劇「椿姫」より 
  第1幕への前奏曲       
 ヴィオレッタのアリア「ああ、そはかの人か=花から花へ」1幕
 アルフレッドのシェーナとアリア「彼女が離れていては・・・」2幕
 ジェルモンのアリア「プロヴァンスの海と陸」 2幕
 第3幕への前奏曲                
  ヴィオレッタとアルフレードの2重唱「パリを離れて」3幕
・ヴェルディ 歌劇「運命の力」より 序曲     
※曲目は予告なく変更になることがあります。


贅沢なひと時を

一曲のオペラを鑑賞するのには大体3時間余りの時間がかかります。しかもお気に入りの歌や場面はすぐには出てきません。ただその時が来るのをひたすら待ち続けて・・・、という経験のある方も多いと思います。
今回はそんな経験をされた方にも、ああ、これこれ、といったアリアや二重唱などをたっぷり聴いていただくために、モーツァルトとヴェルディ、この二人の作品を選び、その中のイイトコ取りをして聴いていただきます。

モーツァルトの「魔笛」は、彼の死の年に書かれたドイツ風でセリフ付きの形式をとったオペラです。秘密結社フリーメイソンの隠された儀式の様子を このオペラで明らかにしてしまったという理由で、モーツァルトは暗殺されたという俗説も出たほどの特異な作品です。イタリア風のオペラ「ドン・ジョヴァン ニ」は、女性遍歴を重ねるドン・ジョヴァンニの行状記のようなお話で、実は、かなりきわどい内容のストーリーなのです。いろいろなタイプの女性が登場する のも一興です。人気の「フィガロの結婚」は、当時の貴族社会を痛烈に風刺した内容で庶民からは大喝采を浴びましたが、余りの反響のため当局は上演禁止の処 置を取ったほどでした。

第2部は、イタリアの大作曲家ヴェルディの数ある大作オペラでもっとも有名な「椿姫」の中から数曲聴いていただきます。原語では「ラ・トラヴィ アータ」、迷わせる女というような意味です。パリ社交界の歓心を集める女性ヴィオレッタ、物慣れない田舎の青年アルフレードとその父親ジェルモンがこのオ ペラの主人公です。ヴェルディの書いた二つの前奏曲はどれも心に染みとおるような悲しくも美しい旋律です。また、揺れる女心を表現したヴィオレッタの長大 で難曲と言われているアリア、アルフレードのナイーブで情熱的なアリア、ジェルモンの、プロヴァンスの景色を思い起こさせるような切々としたアリア、いず れも聴き応えがあります。
最後に同じヴェルディのオペラ「運命の力」序曲で、たっぷりとヴェルディのオペラの世界に浸っていただきましょう。

神戸フィル音楽監督 朝比奈千足


2011年10月29日土曜日

2011/10/29-30 被災地・南三陸町歌津地区訪問コンサート


◆◆10 月29日~30日 被災地・南三陸町歌津地区訪問コンサート

災害ボランティアで歌津地区へ入っている団員の活動から、私たち神戸フィルがそこへ行き、音楽を通して貢献できる機会を持つことができました。
歌津地区の仮設住宅がある「平成の森」の体育館アリーナでミニサロンコンサートと歌津中学校文化祭で吹奏楽部と合同演奏を行いました。









ミニコンサートが終わったあと、「ありがとう、元気が出たよ」「心の栄養をもらった」など、手を握って声をかけていただいたりしました。



中学生は「やっぱり本物は違うわ」と目を輝かせていってくれたりしました。チャリティーコンサートVol.3での義援金でチューナー7台とメトロノーム3 台を寄贈してきました。これには大阪豊中市の清家楽器に特別にご厚情をいただき、破格値で提供していただきましたことをここでお礼申し上げます。
この訪問で私たちにとってもかけがえのない体験ができたことをうれしく思います。








また、交流が終わってから海岸線に沿って走り、気仙沼や石巻といった町へ足を伸ばして被災地の現状を目のあたりにしました。



瓦礫こそかなり取り除かれていますが、ほとんど何もないままです。復興というにはまだまだ遠い道のりだと感じました。
遠い地で普通の生活ができる我々に何ができるのか、どうしたらよいのか、よく考えたいと思います。


 毎日新聞に掲載されました>& gt;

2011年10月2日日曜日

東日本大震災チャリティコンサート  神戸フィルハーモニックメンバーによるアンサンブルコンサートVol.3   フルートアンサンブルの響き

東日本大震災チャリティコンサート
神戸フィルハーモニックメンバーによるアンサンブルコンサートVol.3
フルートアンサンブルの響き




 日時:2011年10月2日(日)14:00~
場所:木造酒蔵「灘泉」(泉勇之助商店)

  お話:朝比奈千足

 ※収益は全額、東日本大震災の義援金として
   日本赤十字社に送ります。

  入場料:1500円
  ご予約/お問い合わせ:
    神戸フィルハーモニック(担当:上野)
     Tel.090-2382-9668
     Email:concert@music-jp.org

2011/10/2東日本大震災チャリティーアンサンブルコンサートVol.3


◆◆10 月2日 灘泉 泉勇之介商店にて
東日本大震災チャリティーコンサートVol.3 フルートアンサンブル
第3回のチャリティーコンサートも大盛況で、120名を越えるお客様にが来場いただきました。
利き酒付きで、休憩時に3種の灘泉を提供させていただきました。少しお酒が入ると気分も軽くなり、後半はより楽しい雰囲気の演奏会となりました。
義援金として収益の全額160,380円を日本赤十字社に寄付いたしました。また、当日の義援金ボックスと今回のメンバーのうち1人が独自に行ったチャリ ティーコンサートの収益4,000円を合わせ、14,800円は歌津中学校吹奏楽部の訪問時にチューナーとメトロノームを購入して寄贈することとしまし た。
ご来場いただいた皆様、ご協力いただいた方々に感謝いたします。










2011年9月4日日曜日

東日本大震災チャリティコンサート    神戸フィルハーモニックメンバーによるアンサンブルコンサートVol.2   響きが祈りに~神戸から被災地に寄せて

東日本大震災チャリティコンサート
   神戸フィルハーモニックメンバーによるアンサンブルコンサートVol.2
  響きが祈りに~神戸から被災地に寄せて




日時:2011年9月4日(日)
     14:00~/16:30~(2回公演)
 場所:ロッコーマンホール

 ※収益は全額、東日本大震災の義援金として
  日本赤十字社に送ります。

 入場料:1000円
    (1回目、2回目の公演ごとにチケットが必要です)

 ご予約・お問い合わせ:くりえいとPEN(担当:藤井)
     Tel/080-1515-3433
     Email:concert@music-jp.org

2011/9/4東日本大震災チャリティーアンサンブルコンサート Vol.2


2011年9月4日 ロッコーマンホールにて
東日本大震災チャリティコンサート
   神戸フィルハーモニックメンバーによるアンサンブルコンサートVol.2
  響きが祈りに~神戸から被災地に寄せて

9月4日に開催致しましたチャリティーコンサート、アンサンブルコンサート Vol.2は、
台風の影響が心配されましたが、多くの方にご来場いただき盛況のうちに終了致しました。
温かいお客様の雰囲気の中、神戸フィルメンバーもリラックスして演奏できました。
ご来場いただきましたお客様はじめ、開催にあたりご協力いただいた皆様に厚く御礼申し上げます。
入場料と義援金の総合計9,5000円全額を日本赤十字社を通じ、東日本大震災被災地へ寄付させていただきましたので報告いたします。















2011年7月2日土曜日

第62回定期演奏会

第62回定期演奏会

2011年7月2日(土)午後4時開演

 会場:神戸文化ホール 大ホール

 曲目:ドビュッシー=牧神の午後への前奏曲
   ベルリオーズ=ローマの謝肉祭
   チャイコフスキー=交響曲第5番

 指揮:朝比奈千足

 入場料:一般2,500円(当日3,000円)
      高校生以下1,000円(当日1,000円)


響きが祈りに・・

この度の東日本大地震と津波災害は私たちにとても大きなショックを与えました。16年前の阪神大震災を思い出させました。
そこで私たちは音楽で何が出来るか考えました。
被災地で有名タレント達がする活動には私達の力は遠く及びません。私たち神戸 フィルができることは、いつもと変わらず一所懸命の演奏を通じて、被災地の人々に心を寄せ、一日も早い復興を祈ることしかありません。
私たちの奏でる響きを祈りに代えて・・、これが今回の私たちの考えた答えです。

そして、久しぶりにフランス音楽を聴いていただきます。
まず「牧神の午後への前奏曲」。ドビュッシーが初めて考えついた音の世界、印象派音楽の代表的な音楽です。題名を聞いただけで何やら不思議な世界を醸し出 しています。詩人マラルメが夢想した世界を音にしたもので、まさにフランス音楽の 代表格です。曲の始まりのフルートの独奏が印象的です。

もう一曲フランスの作曲家の作品を聴いていただきます。
ベルリオーズという人はフランス音楽の基礎を作ったとも言われています。その上作曲家としての技量は天才的で、多くの大作、名曲を残しています。その中で この「ローマの謝肉祭」は、短いけれども詩情あふれるコールアングレのメロディーと 力強く色彩豊かなトランペットの響きを堪能できる珠玉の作品です。

後半は一転して、ロシアの音楽を聴いていただきます。
チャイコフスキーの「交響曲第5番」は、サブタイトルこそ付いていませんが
彼の6曲の交響曲の中で最も交響曲らしい一体感のある名曲です。
この曲の冒頭、クラリネットで奏でられるメロディーが各楽章に現れて有機的な 繋がりを感じさせ、最後はこの同じメロディーが明るく最高潮に盛り上がり、  お約束のチャイコフスキーらしい終わり方で締めくくられます。
余談ながら、「5番」といえばベートーヴェンの「運命」をどの作曲家も意識するのでしょうか。マーラーもショスタコーヴィッチも大作を残しています。
どなたかこのチャイコフスキーの曲にタイトルをつけてみませんか。

                       
神戸フィルハーモニック
                       音楽監督 朝比奈 千足

2011年6月17日金曜日

東日本大震災チャリティー「金管アンサンブルコンサート」

東日本大震災チャリティー「金管アンサンブルコンサート」


~響きを祈りに・・・神戸から被災地に寄せて~

日時:2011年6月17日(金)19:00開演(開場18:30)

 会場:ヤマハミュージック神戸店 3F ミュージックサロン

 入場無料・一般1,000円 高校生以下 無料

 出演者:神戸フィルハーモニック 金管メンバー有志

  ゲスト 杉山康人(クリーヴランド管弦楽団 首席チューバ奏者)

 曲目:プレエスティ 5本のトランペットの為の組曲
     ヘイゼル 3匹の猫
        他  金管アンサンブル曲
 主催:神戸フィルハーモニック
 後援:神戸フィルハーモニック後援会

*このコンサートの収益は、日本赤十字社を通じ、全額を東日本大震災被災地へ寄付させていただきます。

2011/6/17東日本大震災チャリティー「金管アンサンブルコン サート」


2011年6月17日 ヤマハミュージック神戸店 3F ミュージックサロン にて
東日本大震災チャリティー「金管アンサンブルコンサート」




6月17日に開催致しました、金管セクションメンバーによるチャリティーコンサートは、多くの方にご来場いただき盛況のうちに終了致しました。
ご来場いただきましたお客様をはじめ、開催にあたりご協力いただいた方々、そして我々の活動に賛同いただき出演してくださったチューバ奏者の杉山康人氏に 厚く御礼申し上げます。

お客様から頂いた入場料と義援金の総合計は、59,315円でした。全額を日本赤十字社を通じ、東日本大震災被災地へ寄付させていただきましたのでご報告 致します。

2011年1月15日土曜日

ニューイヤーコンサート

ニューイヤーコンサート

2011年1月15日(土)
午後2時開演(1時半開場)
 神戸文化ホール・大ホール

 ■プログラム:
  ズッペ〈1819年兎年生まれ〉 序曲「軽騎兵」

   【ゲストコーナー】 
    アップルリンガーズ(ハンドベル合奏団)
     *童謡「まちぼうけ」
     *瀧 廉太郎〈1879年兎年生まれ〉「花」
     *チャイコフスキー「花のワルツ」

  オッフェンバック〈1819年兎年生まれ〉 序曲「天国と地獄」

  ヨハンシュトラウス二世の作品集
    ポルカ・マズルカ「女性賛美」〈1867年兎年に作曲〉
    ワルツ「芸術家の生涯」〈1867年兎年に作曲〉
    ワルツ「美しき青きドナウ」〈1867年兎年に作曲〉 他

 ■入場料:全席自由(消費税込)
   一般 2,000円(当日2,500円)
   高校生以下 1,000円(当日1,000円)
   ※就学前のお子様はご遠慮ください。

 ■主催:神戸元町ライオンズクラブ・神戸フィルハーモニック・神戸市・(財)神戸市民文化振興財団
   【お問い合わせ】(財)神戸市民文化振興財団(078-351-3597)
  


音楽監督 朝比奈千足より コンサートへのお誘い~ 卯年のニューイヤー              

ニューイヤーコンサート恒例のゲストコーナーに、次回は和歌山からハンドベルの合奏団をお招きします。ハンドベルの魅力に惹かれた主婦が農園を経営するご 主人を助ける傍ら、ハンドベルの大好きな子供たちを集め、彼女自ら指導している「アップルリンガーズ」の皆さんです。
ハンドベルの歴史は、遠く17世紀のイギリスで発祥したといわれています。初めは主に教会で礼拝のときに用いられたそうです。でも今やこのハンドベルの ブームは世界中に広がり合奏団の数は7万とも10万とも言われています。日本国内では約1000組が活躍しています。
オーケストラとハンドベルとの競演はどんな響きがするのでしょう。初めての試みなので今から大変興奮しています。

ところで、平成23年はウサギ年です。ウサギ年生まれの人は温厚で従順、人当たりが良く社交的なんだそうです。ウサギ年の人は、自由業、タレント、画家な どの仕事が適しているといわれています。これは日本での話ですが、はたして外国ではどうなんでしょうか。作曲家の中でズッペとオッフェンバックは同い年で 1819年生まれのウサギ年です。その他ずいぶんと多くの作曲がウサギ年生まれだということがわかりました。ちなみに瀧廉太郎もウサギ年ですが、人当たり のいい社交的な人物だったかどうかはわかりません。
また、ヨハン・シュトラウスがあの「青きドナウ」を書いたのが1867年でこれもウサギ年。この年彼は多くの名曲を残しています。今回はその中の数曲を取り上げてお聴きいただきます。

今回は、縁起よく、ウサギ年生まれの『年男』にも登場してもらおうと思っています。テレビなどでお馴染みの方ですが、誰なのかは、当日のお楽しみに・・・。
                           神戸フィルハーモニック 音楽監督                                     朝比奈千足