2009年10月25日日曜日

創立30周年 第59回定期演奏会

創立30周年 第59回定期演奏会
2009年10月25日(日) 午後4時開演
 神戸国際会館 こくさいホール

 ■プログラム
  ラヴェル:
    バレー音楽「マ・メール・ロワ」
  チャイコフスキー:
    バレー音楽「眠りの森の美女」より抜粋

 ■指揮:朝比奈千足
 演奏:神戸フィルハーモニック
 ナレーション:田中真弓(声優)

 ■入場料:全席自由(消費税込)
  一般 2500円前売(当日3000円)
  高校生以下 1000円前売(当日1000円)




 チラシをクリックすると大きな画像で見られます。



世代を超えて・・。


私たちはいつも悩んでいます。
どうしたら、もっとたくさんの皆様に、神戸フィルハーモニックの演奏会に来ていただけるのか・・・と。
いろいろな試みの中に、アニメに使われているようなお子さま向けの音楽でプログラムを構成する方法があることも知っています。今ヒットしているアニメの キャラクターが登場するなんて演出でしたら、会場はきっと小さな子供達で超満員でしょう。でも、そのような音楽ばかりでは大人の方々はすぐに物足らなく なってしまいます。今まで神戸フィルを応援してくださっているファンの方々はびっくりしてしまうでしょう。
大人が充分楽しめて子供も退屈しない、世代を超えて楽しめるコンサート、というのが私たちの大命題なのです。

そこで今回の定期演奏会はこの大命題に挑みました。
子供も大人も、本当にクラシックがお好きな人にも、あまり音楽に馴染みのない人にも、どなたでも楽しんでいただけるように、一工夫した演出をしてみまし た。テーマは「メルヘン」。聴いていただく曲は、「ガチョウおばさんのお話」を下敷きにしたラヴェルのバレエ曲と、同じバレエ曲でチャイコフスキーの「眠 りの森の美女」です。

さて、どんな演出なのかは、実際にこくさいホールに足を運んで確かめていただきたいのです。どうぞご家族お揃いでお出かけ下さい。

                                                   (平成21年8月)
                                              神戸フィルハーモニック
                                                 
   朝比奈千足

2009年6月20日土曜日

神戸フィルハーモニック第58回定期演奏会(30周年記念)

神戸フィルハーモニック第58回定期演奏会(30周年記念)

日時:2009年6月20日(土)16時開演

 場所:神戸文化ホール・大ホール

 曲目:
  ハイドン / 交響曲 第100番 ト長調「軍隊」
  マーラー / 交響曲 第5番 嬰ハ短調

 
 ※15時40分頃より、ロビーコンサートがあります。
  今回はマリンバなど打楽器のアンサンブルです。


 入場料:一般前売 2500円 (当日3000円)
      高校生以下前売 1000円(当日1000円)

 ※チラシをクリックすると大きな画像でご覧になれます。


二つのシンフォニー 
<ハイドンの楽しさ>
あのベートーヴェンもお手本とした「交響曲」という音楽形式を完成させたのがハイドンです。彼はこの均整のとれた形式にいろいろな試みを重ねてなんと 104曲もの交響曲を書きました。その中には、聞くものの想像力をかきたたせるようなニックネームがついたものがたくさんあります。「びっくり」「時計」 などはその代表です。
このハイドンが亡くなって今年でちょうど200年になります。彼の偉業に思いを馳せながら、その100番目の交響曲を聴いていただきます。「軍隊」という 名前がついた由来は、当時ウイーンで流行していたトルコ風の軍隊行進曲を真似て、太鼓とシンバルとトライアングルを使ったからでしょう。これらの楽器は2 楽章と4楽章で賑やかに大活躍します。

<マーラーの運命?>
マーラーは10曲の交響曲を書きましたが、未完成の10曲目以外はどれも長大で難曲ばかりです。神戸フィルは今年創立30年を迎えるにあたって、その中でも難曲中の難曲、5番目の交響曲に挑戦します。

印象的なのは、曲の始まりに響く厳粛なファンファーレが「ジャジャジャジャーン」という音型です。ベートーヴェンの「運命」の始まりと似ているのです。同じ5番と言う番号がつく事からマーラーもすこし意識したのかなと、勝手に想像を逞しくしています。
曲が進むにしたがってその音楽は、内なる心の叫びのように激しくなります。そしてホルンが活躍する洒落たウイーン風の踊りの曲と、癒されるような弦楽器と ハープの響きに続いて、最終楽章では、明るい民謡風の主題が次第に盛り上がり、熱狂的な歓喜のうちにこの曲が閉じられます。
面白いのは、この曲の全体の構成が、ベートーヴェンの「闘争から歓喜へ」という音楽的想念とそっくりなところです。ただマーラーの場合、さらに色彩豊かで 複雑な構成なので、彼自身の世界にひたすら身をゆだね、あちこちに散りばめられた彼の美しいメロディーを無心で聴いていただきたいのです。

この曲にはニックネームは付いていませんが、「生きる歓び」というように名付けても良いかな、とひそかに思っています。
2009年4月26日 
朝比奈千足 (神戸フィルハーモニック 音楽監督)


2009年4月25日土曜日

神戸フィルハーモニック  ハイドン没後200年記念  チャペルコンサート ~室内楽のひととき~

神戸フィルハーモニック
 ハイドン没後200年記念
 チャペルコンサート ~室内楽のひととき~



日時:2009年4月25日(土)14時開演  会場:御影教会礼拝堂
  曲目:   ハイドン 弦楽四重奏曲Op.33-3   ハイドン ディヴェルティメント(木管五重奏)   日本の歌メドレー
  お話:朝比奈千足
  入場料:一般2000円(前売)、2500円(当日)      中学生以下500円
  主催:神戸フィルハーモニック後援会

  ※チラシをクリックすると大きな画像でご覧になれます。



チャペル コンサート ~室内楽のひととき~ へのお誘い
普段着のコンサート
桜の便りもちらほら聞こえる頃になりました。春らしい装いに着替えて町を散歩するのも楽しくなる季節です。
コンサートの会場探しをしているうちに、神戸の町には意外にも教会が多いことに気がつきました。阪急御影駅から細い坂道をぶらぶら下りて行くと、そこにも町並みに溶け込むように立っている教会が見つかりました。ヨーロッパにあるような荘厳な趣の建物 と違って、どことなく親しみやすく、まるでその町角の集会場といった感じがします。その名も御影教会。幼稚園を併設していることもあって、可愛らしい道具 の数々が置いてあるのも心を和ませます。今回のサロンコンサートはここで開きます。こうした親しみやすい「普段着」感覚のコンサートを教会でするという意味合いで、「チャペルコンサート」と 名づけさせていただきました。
演奏は神戸フィルの団員有志によるアンサンブルです。今回は弦楽四重奏と管楽器五重奏を聴いていただきます。いつも何十人といった大編成で演奏をしていると、どうしても「緻密」な  演奏を疎かにしがちです。オーケストラの基本は何と言っても調和です。それは、 各奏者の細かな息遣いを感じ取り、自分の音とバランスを取りながら音楽を創ってゆく作業だと言っても過言ではありません。オーケストラのメンバーはいつ も、この基本を決して忘れてはならないのです。その緻密さを要求されるアンサンブルを、団員たちがこうやって時々演奏させていただくことは、  結局は神 戸フィル全体にとっても大変有益なことになります。どうか皆様のあたたかいご声援をお願いします。
2009年3月19日神戸フィルハーモニック朝比奈 千足


2009年1月10日土曜日

神戸フィルハーモニック ニューイヤーコンサート2009


神戸フィルハーモニック ニューイヤーコンサート2009
 2009年1月10日(土)14:00開演
 神戸文化ホール大ホール


曲目:第1部 ”元気な行進”
      チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」より行進曲
      スーザ 行進曲「美中の美」
      〈ゲストコーナー〉
       クワイ河マーチ ほか
       (市立烏帽子中学校・市立長坂中学校・市立西神中学校)

      シャブリエ 美しい行進曲
      エルガー 行進曲「威風堂々」第一番
      
     第2部 ”元気なウィーン”
      ヨハン・シュトラウス の名曲の数々 ほか
 入場料:一般:前売2000円(当日2500円)
     高校生以下:前売・当日1000円
     全席自由


 主催:神戸元町ライオンズクラブ、神戸フィルハーモニック、神戸市
     (財)神戸市民文化振興財団