2018年9月30日日曜日

2018年度 東北訪問 活動報告

2018年度 東北訪問 活動報告 
今年も東北にて演奏活動を行いましたので、簡単ではありますが報告させて頂きます。 (写真は許可を得て掲載しておりますが、無断転載は禁止させて頂いております)

 ●9月15日 福島県南相馬市石神地区の中学生へのレッスンおよび合同演奏 
福島県南相馬市立石神中学校にて、石神中学校および鹿島中学校の吹奏楽部の生徒達を対象に、神戸フィルのメンバーが無料レッスンを行いました。生徒の皆さん、そして先生方も含め、非常に楽しみにして下さっていたようで、黒板にはWelcomeメッセージが♪さらに神戸フィルへの素敵なメッセージボードまで!!すごく嬉しかったです!!ありがとうございました!!

 レッスンの後に行われた合同演奏でも、神戸フィルメンバーとの共演に、キラキラと目を輝かせて一生懸命演奏する生徒の皆さんの様子がとても印象的でした。 


 また、当日は南相馬チャンネル、福島民報の取材を受けました。 福島民報に掲載された記事はこちらです↓ 

 南相馬チャンネルでの放送については、後日DVDに録画したものを送付して下さるそうです。レッスン風景、合同演奏の様子に加えて、中学生達からのメッセージボードと共に、参加した団員一人ずつのインタビューも収録されているようで、今から楽しみです。

生徒の皆さん、先生方、準備して下さった関係者の皆様、どうもありがとうございました!! 最後までみんなで手を振ってお見送りしてくださいました♪  





●9月16日 第8回 神戸フィルお茶っこコンサート開催
 2013年までは、地区で最も大きい仮設住宅にある施設を借り、全員でのコンサートを行っていましたが、行きたくても足が無いので聴きに行けないとの声を頂き、より多くの方に聴いて頂くことはできないものかと考え、2014年以降、各復興公営住宅の集会所を訪問するスタイルに変更して開催しています。

 神戸フィルを覚えて下さっている方もたくさん来て下さり、コンサート前に差し入れを下さる方もいらっしゃいました。和気藹々と現地の方と対話しながらの演奏会、時には会場から突っ込みがくるような場面もあり、本当に皆さん笑顔で楽しんで下さいました。 今年は、阪神・淡路大震災で被災した団員が、神戸でチャリティコンサートをするためにSNSで呼びかけ、その活動に賛同して下さった作曲家による南三陸鉄道をテーマにした曲を演奏すると、皆さん真剣に耳を傾けて下さっていました。 最後に復興ソングである“花は咲く”を皆さんの歌と共に演奏すると、会場が一つになり、予定していなかったアンコールの拍手も頂き、アンコールに“故郷”を演奏して盛況のうちに終了しました。




コンサート終了後は、なかなか音楽に触れる機会が無いので本当に嬉しい、子供がすごく喜んでいた、本当に楽しかった、また来年も来てね、待っているからね、といった感想をたくさん頂きました。





私達の活動は、復興に直結するような支援ではありませんが、毎年東北の皆さんが温かく迎えて下さり、喜んで下さる笑顔を見ると、音楽は素晴らしいものなのだと改めて感じると共に、皆さんの心の充電ができるよう、これからも私達ができることを頑張りたいと強く感じました。 最後になりましたが、福島県南相馬市石神地区の皆様、宮城県本吉郡南三陸町の皆様、コンサートの為に各地より集まって下さったボランティアの皆様、神戸フィルハーモニック後援会の皆様、および、本年も「がんばろう東日本・熊本!アート支援助成事業」の助成事業を通じて、多大なるご支援を頂いた兵庫県芸術文化協会、兵庫県民の皆様のご協力、ご支援のもと、今年も東北へ訪問することができましたこと、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。  



●現在の町の様子
 町の復興が進み、盛り土の上に新しい道路や新しい住宅地、お店も増えてきたように感じます。また、仮設住宅の取り壊しも始まっていました。 まだまだ土の壁が目立つ町並みではありますが、昨年訪れた私達でさえ、前はこの辺りに道があったのに無くなっている、ナビに載っていない道がたくさんできている、といった具合で、復興に向けてさらに前進している様子が伺えました。 これからどんどん新しい町ができ、昔の町並みが無くなり淋しいとお話しされる方もいらっしゃいますが、新しい町並みが皆さんの故郷として愛着が持てる日が来るよう、私達もお祈りしたいと思います。