2019年10月9日水曜日

<終了しました>お薦め文~第79回定期演奏会に寄せて


                    二つのうら話
他人のそら似、ということが音楽の世界でもあります。今回神戸フィルが初めて取り上げるショパンのピアノ協奏曲の第1番の中にも、ほんの少しだけ、あれ?どこかで聞いたことが・・というフレーズがあります。かなり以前に流行った演歌の出だしのところによく似たメロディーが、ピアノの独奏が始まってしばらくすると聞こえてきます。気が付いた人は思わずニヤッとするに違いありません。
さぁ、皆さんもどんな演歌がどの辺りに隠れているか探してみませんか?

ドヴォルジャックという人は進取の気性に富んだ作曲家なのでしょうか。当時比較的新しく開発されたコールアングレというオーボエ属の楽器を積極的に使ってみようと考えていたようです。彼の有名な新世界交響曲ではその2楽章によくご存じのあの哀愁を帯びたメロディーはこの楽器で演奏させています。お陰でこの曲は大成功、その音色も併せて私たちの心を捉えて離しません。その同じ楽器を今回の第8番の交響曲の第1楽章の中にも使われています。このコールアングレを、ドヴォルジャックは後の大成功のための「お試し」としてこの第8番交響曲に使ったのかもしれません。
さぁ、どこに使われているか気が付かれたら儲けものです。しかもチラッとしか顔を出しませんよ。

朝比奈千足


2019年10月1日火曜日

2019年度 東北訪問 活動報告

2019年度 東北訪問 活動報告 
今年も東北にて演奏活動を行いましたので、簡単ではありますが報告させて頂きます。(写真は許可を得て掲載しておりますが、無断転載は禁止させて頂いております)
9月16日 第9回 神戸フィルお茶っこコンサート開催
今年も災害公営住宅の集会所を訪問し、お茶菓子付きのサロンコンサートを開催いたしました。
 神戸フィルのコンサートを楽しみにして下さっている方も多く、コンサート前に差し入れを下さる方もいらっしゃいました。和気藹々と現地の方と対話しながらの演奏会、歌のコーナーや手拍子で現地の方々が参加できる曲を多数用意し、全員で盛り上がることができました!本当に皆さん笑顔で楽しんで下さっていました。


最後に復興ソングである“花は咲く”を皆さんの歌と共に演奏すると、涙を流される方もいらっしゃいました。予定していなかったアンコールの拍手も頂き、アンコールにラデツキー行進曲を演奏して盛況のうちに終了しました!

 ●9
16日 福島県南相馬市石神地区の中学生へのレッスンおよび合同演奏 
福島県南相馬市立鹿島中学校にて、鹿島中学校および新地町立尚英中学校の吹奏楽部の皆さんと交流してきました!

鹿島中学校の皆さんとは1年ぶりの再会です。



まず楽器ごとに分かれてレッスンをした後、金管打楽器・木管セクションに別れてのレッスンを行いました。


最後に「アフリカンシンフォニー」を皆さんと一緒に演奏しました!

そして私達の演奏も聴いていただきました♪

生徒の皆さんから神戸フィルメンバーに、素敵なメッセージボードをいただきました。
わざわざこんな素敵なメッセージボードを作成して下さっていたなんて、とっても嬉しかったです!ありがとうございました!!

帰りは皆さんがアーチを作ってお見送り下さいました^^

私達も皆さんも笑顔いっぱいのとても良い交流が出来ました!!

この日の活動は新聞社の取材があり、福島民報(福島県全域対象)と福島民友新聞の2紙に掲載されました。


現在の町の様子
南三陸町の歌津地区で津波により断絶されていた大きな国道45号線が、9年目の訪問でようやく開通していました。また、高速道路も延伸され、かなり道路の整備が進んでいる印象を受けました。まだまだ至る所で工事が行われている状況ですが、一歩小さな道に入るとまだまだ整備されていない道路が残っており、今でも被害の甚大さを物語っている箇所が複数あります。引き続き復興をお祈りし、来年また前進した町を訪問して皆さんと笑顔で再会できることを楽しみに音楽活動に励みたいと思います。
   

私達の活動は、復興に直結するような支援ではありませんが、毎年東北の皆さんが温かく迎えて下さり、喜んで下さる笑顔を見ると、音楽の力を改めて感じると共に、皆さんの心の充電ができるよう、これからも私達ができることを頑張りたいと感じます。

最後になりましたが、宮城県本吉郡南三陸町の皆様、福島県南相馬市及び相馬郡の皆様、コンサートの為に各地より集まって下さったボランティアの皆様、神戸フィルハーモニック後援会の皆様および本年も「がんばろう東日本!アート支援助成事業」の助成事業を通じて、多大なるご支援を頂いた兵庫県芸術文化協会、兵庫県民の皆様のご協力、ご支援のもと、今年も東北へ訪問することができましたこと、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。  

2019年8月29日木曜日

<終了しました>第79回 定期演奏会〜未来に向かって~(2019/11/30)

第79回 定期演奏会(The 79th Regular Concert)
創立40周年記念シリーズ vol.2
〜未来に向かって~

*プログラム
エグモント序曲 作品84/L.v.ベートーヴェン
L.v.Beethoven / Egmont Overture op.84
 客演指揮:石井 勇魚
 guest conductor: Isana Ishii

ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11/F.ショパン
F.Chopin / Piano Concerto No.1 Op.11 
 ピアノ:原 由莉子
  piano: Yuriko Hara

交響曲第8番 ト長調 作品88/A.ドヴォルザーク
Dvorak/ Symphony No.8 Op.88 

・指揮:朝比奈千足
 Conductor: Chitaru Asahina
・管弦楽:神戸フィルハーモニック
 Orchestra: Kobe Philharmonic

・日時 : 2019年 11月 30日 (土)
   開場 13:30 / 開演 14:00
・ 会場 : 神戸文化ホール 大ホール
・入場料 : 全席自由
○一般 ¥3,000(前売り ¥2,500)
○学生 (大学生以下)¥1,000(前売り ¥1,000)

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2019年6月30日日曜日

チャリティーコンサート 2019/8/24 本公演は終了しました

『神戸フィルハーモニック メンバーによる チャリティーコンサート』
日時:2019年8月24日(土)
開演14:00 開場13:30 

場所:プラザ本山 (本山福祉センター2階)
阪急岡本駅 徒歩2分・JR摂津本山駅 徒歩4分
神戸市東灘区岡本1-7-3


入場料(全席自由)
一般 1,500円  高校生以下 500円

このコンサートの収益は東日本大震災被災地への慰問演奏費と寄付にあてさせていただきます。

お問い合わせ、チケット予約
uke2019@kobephilharmonic.jp

主催:神戸フィルハーモニック協会
後援:神戸フィルハーモニック後援会、東灘区役所

2019年5月30日木曜日

第78回定期演奏会のお薦め文 本公演は終了しました



神戸フィルハーモニック 音楽監督
朝比奈 千足

 ウィーンという町はまるで町全体が音楽の歴史博物館のようです。数々の名曲を生んだ作曲家ゆかりの記念館や石像だけでなく、石畳の道に今にもあのベートーヴェンやブラームスの姿が現れるのではと錯覚するほど、当時の街並みがよく整備され保存されています。ハプスブルグ王朝の篤い庇護の下でその時代の音楽家たちがどんなにのびのびと活動し生活していたのか、また当時のウィーンの市民たちにとって音楽がどれほど身近になっていったのか、その様子がひしひしと感じられます。

 そんなウィーンで活躍した三人の作曲家の作品を聴いていただきます。

 三つの曲はそのどれもが当時のウィーンの貴族と一般市民の両方に好まれ、受け入れられていた作曲家の自信作なのですが、むしろ私自身の好みも多分に盛り込まれたプログラムです。シュトラウスの軽妙でかつ旋律にウィーンの香りがたっぷりと染み込んでいるところ、モーツアルトの悲劇的な感情をにじませた深刻で真面目な姿を、そしてブラームスの穏やかな空気を感じさせる心の優しさを、それぞれ感じていただきたくて選びました。

 それにしても不思議です。シュトラウス以外はモーツアルトもブラームスもウィーンの生まれではないことです。これはあのハイドンもベートーヴェンもそうですし、モーツアルトのライバルであるサリエリでさえウィーン人ではないのです。それほどウィーンという町には周辺の音楽家たちを吸い寄せる何か魅力があったのでしょう。
ウィーンの魅力とは何か、見つけていただけると幸いです。

2019年5月23日木曜日

第78回 定期演奏会〜ウィーンの音楽〜(2019/6/29) 本公演は終了しました

第78回 定期演奏会
創立40周年記念シリーズ vol.1
〜ウィーンの音楽〜
*プログラム
喜歌劇「こうもり」序曲/J.シュトラウス2世
Die Fledermaus Ouverture / Johan Strauss II

交響曲第25番 ト短調 K.183/W.A.モーツァルト
Sinfonie Nr.25 g-moll Kv183 / W.A.Mozart

交響曲第2番 ニ長調 op.73/J.ブラームス
Sinfonie Nr.2 D-Dur op.73 / Johannes Brahms

・日時 : 2019年 6月 29日 (土)
   開場 13:30 / 開演 14:00
・ 会場 : 神戸文化ホール 大ホール
・入場料 : 全席自由
○一般 ¥3,000(前売り ¥2,500)
○学生 ¥1,000(前売り ¥1,000)
1979年に発足した神戸フィルは、今年で40周年を迎えます。そこで、今回の第78回 定期演奏会から、第80回 定期演奏会までを3回のシリーズとして行うことに致しました。
vol.1は歴史を振り返り、“ウィーンの音楽”に焦点を当てます。神戸フィルの成長の指標のような存在でもあるウィーンの音楽を、記念シリーズの1回目に演奏させていただきます。
団員一同、身を引き締めて取り組ませていただきます。是非、お越しくださいませ。

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2019年4月23日火曜日

【終了しました】PhilMore Series vol.1 2019/5/3

スペシャルコンサートを行います!
今回のタイトルにもなっているPhilMore(フィルモア)とはオーケストラの更なる飛躍を願い、神戸フィルハーモニックの"Phil"に、より多くの"More"を合わせたものです。
 今回のプログラムは以下の通りです。
 サン=サーンス チェロ協奏曲第1番イ短調op.33
 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ト短調op.37
 シューマン ピアノ協奏曲イ短調op.54
 ラヴェル ピアノ協奏曲ト短調
今回は指揮に守山俊吾氏、ソリストにチェロの稲田悠佑さん、ピアノの小川瑞葵さん、小鳥舞さん、内藤裕子さんをお迎えしております
場所:豊中市立文化芸術センター大ホール
日時2019年5月3日(金・祝) 14:00開演(13:30開場) 入場料2000円(全席自由席)
チケットは窓口での当日販売のみとなります。
 チケットに関するお問合せ等は PhilMorekobe@gmail.com 又は 090-5135-5890 までお願い致します 皆さまぜひお越し下さい!