2008年11月15日(土) PM4:00開演
神戸文化ホール・大ホール
ブラームスハンガリー舞曲より
No.1,3,5,6,8,10,14,15,17,20
ブラームス/交響曲第4番
入場料:一般2500円
学生1000円 (全席自由)
ブラームスはオシャレ?
素敵な青年が、すでに恋人もいる年上の女性をあるコンサートに誘います。その時その青年が彼女に言った言葉は『ブラームスはお好き?』でした。
ご存知、フランスの女流作家フランソワーズ・サガンが書いた小説でのお話です。
ショパンやモーツアルトではなく、ブラームスだったからおもしろいのです。とっても意味深いのです。そう、ブラームスはムツカシイ、クライ、シブイ・・・こんなイメージがある中で、素敵な女性を誘う時にあえてブラームスなんて、とってもオシャレだとは思いませんか?。
はたして、この青年はどんなコンサートに彼女を誘ったのでしょう。
今回の定期演奏会のようにブラームスばかりのプログラムだったらいいのになと思いながら、皆さんにその内容について少しだけご案内致します。
ブラームスは当時ウイーンで流行っていたハンガリーの民族音楽に興味をもちました。上品で大衆的な、そして親しみ易い曲、ハンガリー舞曲を21曲も書きま した。これらはどれも個性的です。宝物探しをしている気分でこれらの中から10曲選びました。有名な5番目や6番目以外で皆様が気に入っていただける曲が きっと見つかることを期待して・・・。
一方で交響曲はたった4曲しかブラームスは作曲していません。今回の4番目の交響曲はいよいよ彼の本領が発揮された曲です。保守的なスタイルはますます頑 固に、その音符の並べ方には細部にまでこだわりをみせています。でも時々、甘いメロディーが顔をみせますが、それが頑固者の優しさなのでしょうか。ブラー ムスの本当の気持かもしれませんね。
中身のとっても濃い名曲です。
皆様もブラームスでオシャレにきめてみませんか?
神戸フィルハーモニック
朝比奈千足