~二つの恋の物語~ バーンスタイン生誕100年
バーンスタイン:「キャンディード序曲」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス
プロコフィエフ:バレエ音楽「ロメオとジュリエット」作品64より 組曲(抜粋)
2018年6月23日(土) 16:00 開演(15:30開場)
神戸文化ホール・大ホール
入場料(消費税込み)
[一般 2,500円前売り](当日 3,000円)
[大学生以下 1,000円前売り] (当日 1,000円)
全席自由
*誠に勝手ながら就学前のお子様はご遠慮頂いております。ご了承ください。
二つの恋の物語
今年生誕百年を迎えたアメリカの作曲家で名指揮者でもあるバーンスタインの作品を2曲取り上げます。吹奏楽の世界ではとっくにポピュラーになっているキャンデイードの序曲と、大ヒットしたブロードウエイミュージカル「ウエストサイド物語」の中の音楽を凝縮させたシンフォニック・ダンスを、神戸フィルが若々しく溌剌と挑戦します。
どちらもアメリカらしい明るくリズミカルなわかり易い音楽です。特にシンフォニック・ダンスはクラシックの演奏会では滅多に聞こえてこない強烈なジャズのリズムに溢れ、ジーンズとスニーカーで軽快に踊る若者の姿が見えてきそうです。今回は特に金管楽器奏者と打楽器奏者たちは満を持して鋭意練習を重ねています。彼等の大奮闘ぶりをご期待ください。
このウエストサイド物語は、シェイクスピアのロメオとジュリエットをベースにして現代のニューヨークの下町に移し変えたお話であることはご承知のことだと思います。この不滅の戯曲を、その題名まま数多くの作曲家がオペラに、バレエにそしてオーケストラの作品にして残しています。プロコフィエフの同名のバレエ曲はその中で最も成功した作品で、オーケストラの演奏会ではよく取り上げられるレパトリーです。今回は上演に2時間半くらいかかる曲の中から組曲として作曲家自ら編集したものを、もう一度私が一曲の交響詩風にまとめたものを聴いていただきます。もしかしたら前半のシンフォニック・ダンスと対をなしているなと感じていただければ嬉しいです。
今回の二つの物語はどちらも悲しい恋に終わる音楽なので、終わった後も心に沁みるようなコンサートになればと期待しつつ・・。
朝比奈千足