2016年4月10日日曜日

〜甘き夢に浸って〜 第72回定期演奏会(2016/6/11) 〜本公演は終了しました

曲目
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 作品64
ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調 ロマンティック(ノヴァーク版第2稿)
指揮 朝比奈 千足
ヴァイオリン 吉本 梨乃
2016年6月11日(土曜)
4:00pm開演(3:30pm開場)
神戸文化ホール・大ホール

入場料:全席自由 
一般 2500円(当日 3000円)
大学生以下 1000円(当日 1000円)

イープラスでもお買い求めいただけます。
(4月25日より)

神戸フィルハーモニック第72回定期演奏会


ロマンティックって?


 たとえばロマンティックな景色といえば、歴史が感じられる古城が眺められ、夜ともなれば満天の星が輝くようなところでしょうか。
ロマンティックな人といえば、現実離れした夢を追い、果てしない空想に耽るような人のことでしょうか。
そしてロマンティックな音楽といえば、感傷的で美しいメロディーに溢れ、作曲家の個性がにじみ出ている音楽を言うのかも知れません。

 今回はそんなロマンティックな音楽を2曲聴いていただきます。
メンデルスゾーンはドイツの生んだ天才の一人で、数々の親しみやすく心和ませる音楽を書いた人です。彼のヴァイオリン協奏曲はその中でも不朽の名作。あちこちにちりばめられた美しいメロディーのそれぞれが、聴く者にとって思い入れの深いものがあるようです。今回は神戸の生んだ才能ある若い人をそのソリストにお迎えしました。

 ブルックナーはオーストリーの片田舎で生まれた、オルガンがめっぽう上手な天才少年でした。そして若い時から教会の中で作曲を勉強したせいで、彼の頭の中はいつも教会で響く荘厳なオルガンの音が鳴っていたのでしょう。彼はそのオルガンの響きをオーケストラで表現したのです。今回聴いていただく交響曲第4番は、ブルックナーの生まれ故郷の田園風景や、自身の頑固なまでのこだわりと感傷、更には彼の見た果てしない夢までも描いた、その意味でも副題どおりの「ロマンティック」で壮大な交響曲なのです。
  朝比奈 千足(音楽監督)