2017年度 東北訪問 活動報告
今年も東北にて演奏活動を行いましたので、簡単ではありますが報告させて頂きます。
(写真は許可を得て掲載しておりますが、無断転載は禁止させて頂いております)
≪9月16日 福島県南相馬市石神地区の小中学生へのレッスンおよび合同演奏≫
南相馬市立石神中学校にて、石神第一小学校、石神第二小学校、石神中学校の吹奏楽部の生徒達を対象に、神戸フィルのメンバーが無料レッスンを行いました。到着すると皆さん、とっても楽しみにして下さっていたようで、入り口にはウェルカムボードがあり、レッスンを行った教室にも、神戸フィルメンバー1人1人に対して、「WELCOME ○○先生」といったとても嬉しいメッセージが♪
皆さん真剣に耳を傾け、一生懸命レッスンを受けている様子が印象的でした。
レッスンの後に行われた合同演奏でも、神戸フィルメンバーとの共演に、キラキラと目を輝かせて楽しそうに演奏してくれている様子がとっても嬉しかったです♪
生徒の皆さん、先生方、準備して下さった関係者の皆様、どうもありがとうございました!!
今回の南相馬訪問では、福島を応援するボランティア団体の福島ネバル様、鐙様から、神戸フィルの活動に使って欲しいと寄付を頂戴しました。それならばぜひ福島の子供達に使ってもらいたいということで、石神中学校の希望を伺い、近くに楽器屋さんなどが無いということで、部活動で必要としている楽譜や備品等を、三宮のブリーズ楽器様からの多大なご協力のもと、準備して贈らせて頂きました。
生徒の皆さん、とても喜んでくれていました♪
福島ネバル様、鐙様、ブリーズ楽器様、どうも有難うございました!!
≪9月18日≫
第7回目となる、南三陸町でのお茶っこコンサートを開催しました。
2013年までは、地区で最も大きい仮設住宅にある施設を借り、全員でのコンサートを行っていましたが、行きたくても足が無いので聴きに行けないとの声を頂き、より多くの方に聴いて頂くことはできないものかと考え、2014年以降、各災害公営住宅の集会所を訪問するスタイルに変更して開催しています。
今年も神戸フィルを覚えて下さっている方がたくさん来て下さり、演奏前に差し入れを下さる方もいらっしゃいました。今回もとても楽しそうに演奏を聴いて下さり、最後に復興ソングでもある“花は咲く”の歌詞カードを配って演奏すると、涙を流しながら歌って下さる方が複数いらっしゃいました。明るく接して下さる皆さんですが、震災の傷跡は大きいのだなと改めて感じました。
皆さんからは、音楽に触れる機会が無いので本当に嬉しい、心穏やかなひと時が過ごせた、また来て欲しい、待っています、といった感想を沢山頂戴しました。
私達の活動は、復興に直結するような支援ではありませんが、毎年東北の皆さんが温かく迎えて下さり、時に涙し、時に笑顔で喜んで下さり、来年も待っているよ、と声をかけて下さると、少しは心の充電のお手伝いができているのかなと、自分達の活動に意義を感じると共に、音楽の力を感じます。
最後になりましたが、福島県南相馬市石神地区の皆様、宮城県本吉郡南三陸町の皆様、コンサートの為に各地より集まって下さったボランティアの皆様、神戸フィル後援会の皆様、および、本年もアート支援の助成事業を通じて、多大なるご支援を頂いた兵庫県芸術文化協会、兵庫県民の皆様のご協力、ご支援のもと、今年も東北へ訪問することができましたこと、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。
≪南三陸町でのコンサートの様子≫
≪現在の町の様子≫
町の復興が進み、盛り土がされた所に道路やお店ができ始めていました。商店街も仮設のものではない、本格的な商店街ができ、新たなスタートを切っている町の様子を伺うことができました。まだまだ土の壁が目立つ町並みではありますが、これからどんどん新しい町ができ、新しい町並みが皆さんの故郷として愛着が持てる日が来るよう、私達も共にお祈りしております。